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喜神サービスのブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
宜野湾営業所の友利です。
コンクリート住宅の外壁・天井などにひび割れを見つけたら、補修をどうするか気になることがあるかもしれません。このような場合は、できるかぎり早めに建物の診断を受けることをおすすめします。
なぜなら、ひび割れから雨水が建物内部へ入ると、コンクリートを補強する鉄筋が錆びたり、コンクリート自体が劣化するおそれがあるからです。
診断の結果、もしも劣化が進行していたら、どのように補修や改修を行っていくのでしょうか?コンクリートの補修はどこまでできるのか、鉄筋の錆はどのようにして防ぐのか、その点について詳しくお伝えしていきます。
コンクリート住宅改修の工法について
喜神サービスでは、コンクリート住宅が長期に渡って保てるようにすることを第一に考え、施工方法の選定・提案を行っています。
そのため、20年以上も研究されている材料とコンクリートの本質的な回復と劣化を防ぐ「BR工法」を採用しています。この工法は国土交通省が定めた基準に沿った、恒久的な回復目標レベルを満たしているものと位置づけられています。
国土交通省監修「建築改修工事管理指針」より抜粋
「鉄筋腐食の補修工法は、劣化度、劣化原因、劣化外力、劣化進行予測の結果等を考慮して、部材あるい 構造物の性能及び機能が設定した回復目標レベルに達することができるような工法を選択すること」
では「BR工法」にはどういった作用や工程があるのか、具体的に見ていきましょう。
コンクリートの中性化・塩害の中和・抑制をします
中性化とは、コンクリート内で発生する化学反応の一つです。コンクリートはもともと強いアルカリ性ですが、時間が経つにつれアルカリ性は少しずつ失われていきます。これを「コンクリートの中性化」と言います。中性化すると、それまでコンクリートのアルカリ性によって守られていた鉄筋に錆が発生しやすくなります。
塩害とは、塩分によって引き起こされるコンクリートの劣化現象です。雨や風により、コンクリートの表面には吹きつけられた海水の塩分が付きます。この塩分が鉄筋に触れると「酸化還元反応」によって錆が発生します。鉄筋は錆びると崩れやすくなるため、コンクリートの建物の耐久性が低くなるという劣化現象が起きます。
鉄筋はコンクリートの強度を保つ重要な役割をします。鉄筋に錆が発生するともろくなり(腐食)そのままにしておくとますます腐食が進んでいきます。鉄は錆びると体積が膨張し2倍以上になり、この膨らみにより周囲のコンクリートが押し出され亀裂が生じることも。鉄筋の錆が進み広がっていく前の段階で防ぐことが重要です。
BR工法の工程
作業工程としては、コンクリートの劣化した部分を削岩機(痛みの状況によっては、手斫り)にて斫り・撤去します。その後、断面を洗浄して、塗料を密着させるための処理(ケレン作業)をします。ワイヤーブラシではなく、グラインダーを使用します。
BR-X(塩害抑制剤)塗布
コンクリート中の塩分を中和・抑制します。
BR-B(アルカリ付与剤)塗布
中性化したコンクリートのアルカリ値(PH値)を上げます。コンクリートのPH値が上がる事で、内部鉄筋の錆びを抑制します。
BR-AⅮ(無機質系防錆・下地調整材)塗布
コンクリートの性質に合った無機質系の錆び止めを、斫り撤去したコンクリートの断面・鉄筋に塗布していきます。錆の再発を防ぎ、埋め戻し材との接着強度を高めます。
BR-CL(埋め戻し専用軽量ポリマーセメント)
こちらの埋め戻し材は、樹脂が配合されているので、コンクリートの熱膨張・収縮に追従し、修繕箇所の剥離を予防します。
BR工法を用いた実例はこちら
塩害対策として水を弾く塗料を
鉄筋の錆びについての実例動画はこちら
最後に
ここまで、コンクリート改修について詳しくお届けしました。専門的な記述もありましたが、コンクリートを恒久的に保つことを目的とした工法について知っていただけたなら幸いです。
施工例はこちらの動画もどうぞご覧ください
喜神サービスでは、これまでいただいた信頼と責任を持って、建物の維持保全に全力を尽くしています。そのため、専門の診断士が建物を調査・診断し、現状を確認した上でご提案させていただいております。まずは無料相談からご活用ください。
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