top of page
  • 宜野湾営業所

コンクリート改修の前に知っておきたい ひび割れの主な種類と原因【外壁・土間・屋上】

更新日:6月18日

こんにちは!宜野湾営業所 金城です。

私はリフォーム会社に勤務しているので、親戚や友人から住宅に関する悩みを相談されることがあります。中でも良く聞かれるのが、「コンクリートにひび割れを見つけたのだけど、どうしたらいいかな?」という相談です。


コンクリートのひび割れ見て、「家が壊れるのかな?」「今の状態からどのくらい持つのかな?」「ペンキや防水をすれば大丈夫でしょ⁈見積して?」「爆裂が隣の駐車場や道路に落ちないか心配」などコンクリートのひび割れでも様々な不安があります。


そんなときには、「実際に現地で見てみないと、なんとも言えません。」と答えます。


頼りないように感じてしまうかもしれませんが、やはりプロの目でも現物を見て診断をしないと、ひび割れの状態を特定することは難しいです。今回は、コンクリートに現れるひび割れの症状について、くわしくご説明します。


コンクリート改修が必要?ひび割れの原因はさまざま


コンクリートに現れるひび割れは、建物や構造物にさまざまな形で現れます。たとえば、クラック(亀裂)や爆裂(鉄筋の腐食)などの種類があり、それぞれ異なる原因が存在します。


コンクリートのひび割れの主な種類と原因


クラック:沖縄のコンクリート住宅でよく見られる経年によるひび割れです。 沖縄は紫外線や太陽の熱が強く、夏場の屋根のコンクリート表面温度が50度~60度まで熱くなることも多くあります。また、夜から朝にかけてコンクリート内部の熱が抜けていくことで、コンクリートの膨張収縮につながり、ひび割れが発生します。




爆裂爆裂の原因を時系列で説明すると、新築時のコンクリート住宅の性質は、強アルカリ性の状態です。コンクリート内部にある鉄筋表面に強アルカリ性によって緻密な不働態被膜が形成され鉄筋の錆の発生を防いでいます。

 ただ、沖縄は高温多湿で日本一過酷な塩害環境といわれています。そのため、屋根コンクリートの風化した表面やクラックから空気、湿気、塩分がコンクリート内部に侵入することで強いアルカリ性と不働態被膜が失われ、鉄筋が錆やすい状態になります。これを「コンクリートの中性化」と言います。

 中性化したコンクリートの内部で鉄筋が腐食すると元の太さの約2倍位に膨張し、中性化して弱くなったコンクリートを押し出し、爆裂が発生します。




ひび割れの原因は多岐にわたり、地震、気温変化、建物の老朽化、設計の不備、材料の劣化なども挙げられます。正確な原因の特定は問題解決の鍵です!ひび割れの種類と原因を理解することで、的確な対策を講じる手助けとなります。


コンクリートに現れたひび割れの建物への影響


もうひとつお伝えしたいのが、ひび割れが建物の安全性に及ぼす影響を正しく理解することが大切だということです。ひび割れは単なる美観の問題だけではありません。コンクリートに現れたひび割れが放置されると、建物の耐久性が低下し、構造的な問題を引き起こす可能性があります。


地震時の安全性、耐久性を守るためにも、ひび割れが建物の安全性にどのように響くかを理解し、適切な対策を検討してください。安全第一です!そのためには、プロに現場をチェックしてもらうのが、問題の解決に向けての最初のステップだと思います。


また、コンクリートにひび割れが発生する箇所ですが、建物の外壁だけでなく、土間や屋上などにもひび割れは発生します。それぞれの症状と原因、そしてひび割れを放置してしまったときの影響を細かくまとめてみました。ぜひご自宅の症状と照らし合わせて、参考にしていただきたいです。




屋上コンクリートのひび割れの主な原因と影響


屋上のコンクリートのひび割れは、建物の屋根や屋上フロアに影響を及ぼす可能性がある問題です。雨漏りの原因になることもありますので、ご注意を!


気温の変動:屋上は気温の変動にさらされており、暑さや寒さによるコンクリートの収縮拡大が頻繁に発生します。これにより、表面にひび割れが生じることがあります。


水の停滞:屋上には雨水が直接あたるので、勾配の調整がうまくとれていないと、水がコンクリートに溜まり、浸透することがあります。特に冷暖房の効いた室内から急激に冷えると、水の凍結融解がひび割れの原因となります。


建物の振動:建物が風や地震などの外部の力にさらされると、振動が発生し、屋上のコンクリートに圧力がかかります。これがひび割れを引き起こす可能性があります。


老朽化:コンクリートは時間の経過とともに劣化し、強度が低下することがあります。老朽化したコンクリートはひび割れしやすくなります。


屋上コンクリートのひび割れの影響



屋根漏水:ひび割れにより水が屋内に浸透し、屋根からの漏水を引き起こす可能性があります。これは建物内部の損害やカビの原因となります。


安全性への影響:屋上のひび割れが広範囲にわたる場合、建物の屋根構造の安定性に影響を与え、危険な状況を引き起こすことがあります。


保温性の低下:ひび割れにより断熱性が低下し、建物のエネルギー効率に悪影響を及ぼす可能性があります。


外観への影響:屋上のひび割れは建物の外観にも悪影響を及ぼし、美観を損なうことがあります。


屋上のひび割れは建物の健康と耐久性に影響を及ぼす可能性が高いため、早期の発見と修復が重要です。ひび割れを放置すると、修復コストが高くなる可能性があります。専門家の助言を受けつつ、ひび割れの原因を特定し、適切な対策を講じることが建物の保全に役立ちます。


土間のコンクリートひび割れの主な原因

 

地盤の沈下または浮上:地盤の変動が土間コンクリートに圧力をかけ、ひび割れを引き起こすことがあります。地盤の沈下は通常、土間コンクリートの下にある土地の沈降に関連しています。

 

温度変化:温度の変動によって、土間コンクリートは収縮と膨張を繰り返すことがあります。これにより、表面にひび割れが生じることがあります。

 

荷重と圧力:土間コンクリートは建物の荷重や重量を支える役割を果たしています。過剰な荷重や圧力が加わると、ひび割れが生じる可能性があります。

 

水の侵入:土間コンクリートに水が浸透すると、土間コンクリートの内部で膨張や腐食が発生し、ひび割れの原因となります。

 

土間コンクリートのひび割れの影響

 

安全性への影響:ひび割れが進行すると、床の安定性が低下し、人の歩行や建物の荷重に対する耐久性が損なわれる可能性があります。ただし、ワイヤーメッシュという鉄の補強が入っていることが多いので、急に沈む・崩れるということは少ないです。

 

水の浸透:ひび割れにより、水が土間コンクリート内部に浸透することがあります。これは床下や壁の構造に損傷を与える可能性を含んでおり、建物の健康を損なう原因となります。



【まとめ】ぜひ専門家にひび割れを直接みてもらってください。


ここまでお伝えしてきたように、ひび割れの箇所や原因は一つではありません。どんなひび割れでも、「一度専門家に現場を見てもらい、原因をつきとめてから修復方法を判断したほうがいい」と、ご説明するのは、そのためです。


たとえば、地震によるひび割れには耐震補強が必要ですが、気温変化によるものは材料の選択や保守がポイントです。ひび割れの正体を知り、その背後にあるものに気づくことで、安全で効果的な対策を講じ、建物を守ることができます。


今回ご紹介した症状が、もしご自宅のコンクリートに発生していたら、お気軽に無料相談にご相談ください! ㈱喜神サービスでは、お客様の住宅の現状に合わせた丁寧なヒヤリングを行い、適切な提案をさせていただきます。(戸建て、アパート、マンション)の現場調査・診断・お見積もり・プランの作成まで対応しております。

お待ちしております。



Comments


bottom of page